
戦争をさせない埼玉県1000人委員会は、4月8日、さいたま市・浦和コミュニティーセンターにおいて「戦争法廃止!憲法改悪を許さない埼玉県集会」を開催しました。集会には、300人の市民が参加しました。
集会では、精神科医で立教大学教授の香山リカさんが「がちナショナリズムという“病”」と題する講演を行いました。香山さんは、この10年間で社会の雰囲気が大きく変化したと述べ、10年前だったら当たり前に「戦争反対」と、メディアで言えたことが言えなくなってしまっている現実があると語りました。
また、他国よりも日本を優れた国だと考える人々が増える一方で、在特会などの排外主義者が蔓延して息苦しい時代になってきたと語りました。しかし、この動きに黙っているわけにはいかない、全国で吹き荒れるヘイトスピーチを絶対に許してはならないと訴えました。安倍政権によるマスコミ報道への政治介入によってマスコミ全体が萎縮している現実を危機的な状態だと語る一方、昨年の運動の経験から、「少し前だったら異なった意見を言うと、隣に誰もいない漢字があったが、今は必ず仲間が現れる。それが2年前と決定的に違う。支えてくれる仲間が必ず現れる」「みんなで集まって仲間がいることを確認して、それぞれの場に散っていこう」と希望を語り講演を終えました。
その後、沖縄の闘いの報告を沖縄一坪反戦地主関東ブロック運営委員の青木初子さんが行い、続いて戦争法の違憲訴訟のとりくみについて、安保法制違憲訴訟埼玉の会共同代表倉橋綾子さんが行いました。最後に、今後の闘いを県平和センターの持田議長が提起して集会を終えました。

この記事へのコメントはありません。